2013年9月30日月曜日

下仁田九峰

御嶽(おんたけ) 576m

つい最近まで、私は下仁田九峰(きゅうほう)というものがあることを知りませんでした。
ネットで検索したところ、下仁田九峰とは、
稲含山、②御嶽山(兄倉山)、③螢山、④大山、⑤大崩山、⑥富士山、⑦川井山、⑧浅間山、⑨伊勢山
とのことです。

下仁田九峰には、下仁田町の最高峰である白髪岩(しらがいわ)がなかったり、荒船山や物語山なども含まれていません。

下仁田九峰の由来を調べていませんが、私の想像するところでは、下仁田町が現在の行政区域になる以前の旧下仁田町時代のとき、その旧下仁田町の区域内から見える山々のうち、御嶽信仰をはじめとする信仰の山々を下仁田九峰としたのではないかと・・・

ジオサイトのひとつ、跡倉クリッペの根無し山群は、下仁田町役場の屋上から眺めたとき右(西方)から
 四ッ又山(よつまたやま) 899m
 川井山(かわいやま) 452m
 大崩山(おおぐいやま) 461m
 御嶽(おんたけ) 576m
 大山(おおやま) 857m
 鎌抜山(かまぬきやま) 752m
 富士山(ふじやま) 555m
となっていますが、四ツ又山と鎌抜山を除く山々が下仁田九峰に含まれています。

つぎの画像は、御嶽をやや西方の方向から撮影したものです。
国道254号や下仁田の街中の北から見ることが多いと思いますが、もっと西南の方向から御嶽を眺めますと、北から見た御嶽と違った印象を受けるのではないでしょうか。
御嶽の山頂に鎮座している石宮とイノシシ(?)です。
御嶽は、全山が信仰の山になっていて、御嶽神社をはじめ、山頂までの山道のわきには、さまざまな神々が祀られています。

それらの神々は、山頂の石宮と同様に、すべてが下仁田の街中を向いています。
下仁田の街は、多くの神々に見守られているのです。

むかしの人々は、山の頂や上流部の水源地などに神々を祭りました。
山の頂や、そこの大きな岩をはじめ、水が湧き出している沢の大きな岩には、神々が天から降りてくる依代(よりしろ)といった意味もありましたが、こうした場所に神々を祭ることによって、山や水源を神聖なものにしたのでしょう。
このようにすることによって、山の木を乱伐から守り、それが水源を汚さず水源を守ることだということを、むかしの人々は知っていたのです。

神々をお祭りすることは、自分たちの生活を守ることだということを知っていたからこそ、神々を祭った場所をきれいに保ってきたのです。

跡倉クリッペの根無し山群は、下仁田ジオパークのジオサイトとして、多くの方々に訪れていただいていますが、どうぞ、つぎのことにもご留意していただいて、自然観察を楽しんでいただければ幸いです。

① ごみの持ち帰り←山の多くは、民有林です。ごみを散らかしたり、山が汚されることがあれば、立ち入りが禁止されることにもなりかねません。
また、多くの山々には、神々が祭られていますが、これは「山々(水源)を汚さないでください」という先人からのメッセージでもあります。
   かならず、ごみを持ち帰ってください。
② 火の用心←寒くなってきますと、山でコッフェルやラジウスなどを使って、お湯を沸かしたりすることもあろうかと思いますが、まわりの枯葉や枯草などの状況も確認して、山火事を起こさないように気をつけてください。
   きちんと火の始末をしてください。
③ 植物などは採集しない←私たちが何気なく見ている植物の多くは、苛烈な生存競争を経て、子孫を残そうとがんばっているのです。
   大切に見守ってあげてください。

※ お願いの①~③については、すべてのジオサイトでもお気をつけいただきますよう、どうかよろしくお願いいたします。

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