2013年12月18日水曜日

ジオパーク-再認定審査

条件付きの再認定 2年後 再審査-
 
2013.12.17にネットで配信された読売新聞の記事

 

「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」
       http://www.city.katsuyama.fukui.jp/geopark/
    の再認定について、
ぎのとおり報じました。
     恐竜化石の情報発信を勝山ジオパークに警告

 学術的に貴重な地形や地層がある自然公園「ジオパーク」に認定されている福井県勝山市に対し、認定機関の日本ジオパーク委員会(茨城県つくば市)は16日、「恐竜化石の産地についての情報発信が不十分」として警告した。2年以内に改善されない場合、認定が取り消される。国内33地域のジオパークで警告を受けたのは初めて。
 ジオパークは認定を受けると、自治体などが保全しながら、見所を巡るツアーの開催や教育に活用することが求められる。勝山市は恐竜の化石が出土する1億年前の地層があり、2009年に市全域が「恐竜渓谷ふくい勝山」として国内版の認定を受けたが、市や県が企画したツアーでは集客などで苦戦している。
 この日の委員会は4年に1度の再認定審査があった。委員からは、年間50万人以上が訪れる地元の県立恐竜博物館をジオパークの見所として十分に活用していないどのようなジオパークにしていくのか市のまちづくりの方向性が不明瞭――などとして、警告に当たる「条件付きの再認定」と判断。2年後に再審査することを決めた。
 勝山市の水上実喜夫・企画財政部長は「厳しい結果。指摘事項を真摯()に受け止め、今後、具体的な問題点を確認した上で、どのように改善していくのか対応を考えたい」とコメントした。
 世界では過去、豪州などで認定が取り消された例があり、委員長の尾池和夫・京都造形芸術大学長は「地域の資源をジオパークでいかに活用するか。県や市、地元住民らで話し合ってほしい」と話した。

    
ジオパーク 
 地球の成り立ちがわかる地形や地層などがある自然公園。日本ジオパーク委員会が勝山市やとかち鹿追(北海道)など33か所を「日本ジオパーク」として認定し、このうち隠岐(島根県)など6か所が世界ジオパークネットワークから「世界ジオパーク」の認定を受けた。世界版は現在、29か国100地域に広がっている。

   観光資源、質の維持が必要

 ジオパークの認定を目指す地域は国内で急増している。認定によって、身近な場所が新たな観光資源へと生まれ変わる可能性があるからだ。国内版の認定機関・日本ジオパーク委員会が設立された2008年以降、49地域が手を挙げ、33地域が認定を受けた。ただ、運営組織の活動が不十分だったり、期待した経済効果がみられなかったりする地域もある。
 NPO日本ジオパークネットワーク(東京)によると、現在、16地域が「地域活性化の起爆剤に」と国内版の認定を目指している。今年度も8地域が活動を始めた。
 だが認定後、運営組織の会合が年1回しか開かれなかったり、ガイドが育たなかったりと活動が不十分な地域もある。委員会関係者は「ジオパークの質を維持するには今後も警告はやむを得ない」と話す。
 警告を受けた福井県勝山市では、県立恐竜博物館に年間50万人以上訪れるのに、ジオパークの見所を巡るツアーは今年8月の3日間で参加者34人。ある観光業者は「地質や岩といっても一般にはピンとこないのでは。ジオパークの名前だけが独り歩きしている」と漏らす。
 09年に世界認定された島原半島(長崎県)では08年85万人だった宿泊客が11年は70万人に減少した。民間調査会社・長崎経済研究所は「雲仙普賢岳の噴火後、観光客が減り、歯止めを期待したが、地味で集客効果が見られない」と指摘する。
 一方、11年に世界認定された室戸(高知県)では、認定後2年間でガイドが観光客計1万6000人を案内した。室戸市の担当者は「何もなかった所に大きな効果」と喜ぶ。
 日本ジオパークネットワークの斉藤清一事務局長は「認定がゴールとなり、その後の活動が停滞する地域もある。焦らずに、時間をかけて活動してほしい」と話している。
20131217  読売新聞)
 
下仁田ジオパークは、2011.9.5に日本ジオパークに認定され、いまが3年目、ということになります。
日本ジオパークに認定されたあと、多くの方々に訪れていただくようになりました。

「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」の再認定における結果をふまえるとき、
 
4年に1度の再認定に向けて
  下仁田ジオパークには、課題がないのか・・・
  〇 まちづくりの方向性は・・・?
  〇 情報発信は・・・?
  〇 ジオツアーの受け入れ態勢は・・・?
  〇 ガイドの養成、活用は・・・?
   などなど
をしっかり考えなくてはならないときかもしれません。
 
下仁田ジオパークのHP は、つぎのHPをご覧ください

日本ジオパークネットワークのHP 

  下仁田ジオパークの公式HP

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