2014年3月24日月曜日

上信電鉄-7000形

南蛇井駅から神農原駅までの車窓風景
-神成(かんなり)山の夕景-

南蛇井駅に到着した7000形。
17:59 南蛇井駅を出発。


南蛇井駅を出発して、神農原駅に向かうまでを動画にまとめてみました。
「日本一きれいなハイキングコース」の山として知られる神成山、その夕暮れの表情をご覧いただければ幸いです。
この画像は、初夏の神成山です。

神成山の前に広がる水田は、〝神成たんぼ〟と地元でよばれています。

とても広々した田畑と屏風のように立っている神成山は、とても美しいものですが、夕暮れにはさらに美しさを増します。
富岡駅を出発する7000形。

あなただけの
上信電鉄の車窓から見える絶景を
発見してみませんか。

2014年3月22日土曜日

化石を探そう

         下仁田でも新発見があるかも・・・

先日の新聞やテレビで、世界最古の鳥類の卵の化石のニュースをご覧になり、「すごいな!」と思われたのではないでしょうか。

卵殻化石:鳥類で世界最古と推定 福井県立大発表
毎日新聞 20140317日 2015分(最終更新 0317日 2038分)
 福井県立大学恐竜学研究所(同県永平寺町)は17日、同県勝山市で発掘された化石が鳥類の卵の殻の「卵殻(らんかく)化石」で、鳥類としては世界最古の約1億2000万年前(白亜紀前期)のものと推定されると発表した。発掘された地層の年代から判定したという。研究成果は21〜23日、永平寺町などで開かれる「アジア恐竜国際シンポジウム」の初日に発表される。
 化石は、1990年に勝山市の恐竜発掘現場周辺で、こぶし大の泥岩の中から発見された、長さと幅が最大約3ミリ、厚さ約0.4ミリの破片計3枚。当時は何の生物の卵か分からず、その後は県の施設に保存されていた。
 これを恐竜学研究所の今井拓哉研究生(26)が電子顕微鏡などで調べると、表面が滑らかで薄く、外側が結晶の3層構造であることなど、鳥類の卵と特徴が一致したという。発掘場所に骨格の化石がないため種類は不明。放射性炭素を使った詳細な年代特定を試みたが、泥岩に年代の違う異物が含まれている可能性があり、特定できないという。
 鳥類の卵殻化石は約7210万〜8360万年前(白亜紀後期カンパニア期)のものが最古とされる。勝山市の恐竜発掘現場では鳥類の足跡の化石も見つかっており、恐竜学研究所の東洋一教授は「ここに原始鳥類のコロニー(集団)があり、産卵や成長を繰り返していた可能性がある。今後骨格化石の発見も期待される」と話している。【山衛守剛】

私は、このニュースを知って、たいへん驚きました。

1990年に発見されていた化石で、当時はなにの卵かわからなかったとのこと。
その小さな化石が世界最古の鳥類の卵殻化石であった、というのですからほんとうに驚きですね。

化石が発見されて、すぐに「これは、〇〇だ」とわかる化石より、「これは、なんの化石だろう・・・」という化石のほうが、のちに〝世紀の新発見!!!〟といったことになるかもしれない、という楽しみも・・・
撮影:2011.10.23
以前に、このブログ「下仁田ジオパーク応援団」の

      http://geogunma.blogspot.jp/2013/03/blog-post_30.html
      私の体験的〝化石探し〟講座 第4回 中学生が恐竜の化石を発見!!!

で紹介しましたが、化石の発見は、だれにでも同じチャンスがあるといえるかもしれません。
撮影:2011.6.5
上の写真は、アンモナイトの化石が見つかった直後のようすです。
化石探検隊に参加されたお母さんとお嬢さんの母子の、お母さんが発見されたのですが、これまでに見つかっていなかった場所で、いちばん初めに見つけたわけであり、これもジオパーク下仁田にとっては、まさに〝世紀の大発見!!!〟になりました。

※ このアンモナイトの化石は、下仁田町自然史館に展示してありますので、どうぞご覧になってください。

その後、この場所を含む一帯で、アンモナイトの化石が見つかっていますが、きちんと発見した地層が確定できかたちでの発見は、このアンモナイトが第1号になりました。
撮影:2013.2.2
今年も化石探検隊によるアンモナイトの化石探しが行われます。

  4月26日(土) 9:00~16:00
    集合時刻 9:00 
    集合場所 下仁田町自然史館

あなたの新発見を
待っている化石があるかも・・・

春の一日、ご一緒に化石探しをしませんか。

化石探しは、初めてなんだけれど・・・という方は、

     http://geogunma.blogspot.jp/2013/03/blog-post_5733.html
     私の体験的〝化石探し〟講座 第3回 道具と服装

を参考にしていただければ幸いです。

   化石探検隊への参加申し込み、お問い合わせ先
   下仁田町自然史館 
     〒370-2611
     群馬県甘楽郡下仁田町大字青倉158-1
      電話(0274)70-3070
          FAX(0274)67-5315

2014年3月20日木曜日

神成山

「日本一きれいなハイキングコース」は
ほんとうだった!!!

神成山は、たくさんのボランティアの方々によって、つねにハイキングコースの整備が行われ、いつ行ってもきれいなハイキングコースを歩かせていただける山です。
撮影:2014.3.18
この2月なかばに降った記録的な大雪によって、ハイキングコースに木や竹が倒れてしまって、通りにくくなっているのではないだろうか・・・と思いながら神成山を歩いてみたのですが・・・
撮影:記録的な大雪のあと(2014.2.16)

撮影:2014.3.18
雪の重みで倒れた木をはじめ、折れた枝などが片付けられていて、さらには道が掃いてありました。
撮影:2014.3.18
坂道のところもきれいに掃いてありました。
撮影:2014.3.18
道の両脇の篠竹などは刈り払われていて、とても歩きやすい道になっています。
撮影:2014.3.18
雪の重みで道のほうに倒れた竹も片付けてあって、安全に歩けるようになっていました。
撮影:2014.3.18
記録的な大雪のあと、ボランティアの方々によって、倒れた木や竹を片付けていただき、さらには道をきれいにしていただいたおかげで、こんなにもきれいなハイキングコースが維持されていることを、山歩きが好きなひとりとして、ほんとうにありがたいことと思っています。

神成山のハイキングコースには、ゴミが落ちていることもありません。

これからも「日本一きれいなハイキングコース」の神成山を楽しく歩かせていただけるよう、山歩きのマナーを守って歩かせていただきたいと思いました。
撮影:2014.3.18
そして、神成山には、「おきな草復活実行委員会」によって、オキナグサの花が見られる場所があります。
撮影:2014.3.18
オキナグサ 【上信電鉄 南蛇井駅】
http://geogunma.blogspot.jp/2014/03/blog-post_19.html

     で紹介しましたが、神成山でもオキナグサの花が咲き始めました。

どうぞ、春の一日を
日本一きれいなハイキングコースの
神成山で過ごしてみませんか。
稲含山をはじめ、四ツ又山、鹿岳などの
山々の眺めも最高です。


神成山へのお出かけには、
安全・快適な上信電鉄をご利用ください。
(南蛇井駅・神農原駅)

撮影:2014.3.18
神成山から見える上信電鉄。
うつっているのは、ジオパーク下仁田のラッピング電車です。

2014年3月18日火曜日

上信電鉄-上州富岡駅


新 駅 完 成 式 (2014.3.17)

式典前のようすです。

上州富岡駅の建て替えに関しては、すでに

上信電鉄-上州富岡駅
新駅完成式&新車両出発式

上信電鉄-上州富岡駅
建て替え等の工事中

の記事で紹介していますが、式典後の昨夕(18時)から新駅での業務が開始されました。
これから新駅が〝富岡の玄関口〟として、多くの方々に利用されることを期待しているところですが・・・

 旧富岡製糸場の世界遺産登録が確実
   富岡製糸場と絹産業遺産群 
       世界遺産への登録は大丈夫でしょう
というなかにあって、

 新しい市庁舎ができあがったとき、
 富岡駅を利用される世界遺産観光の方々は、
 駅前通りや宮本町を通らず、
  富岡駅から西に向かう市役所方向(上の画像の通り)を歩き、
  市庁舎の庭(通路)を通り、富岡駅と旧富岡製糸場を往復するのではないだろうか、
    と私は想像しています。

ひとの流れが変わることによって、
 新しい商店街、にぎやかな通りが生まれるだろう、
 そして、どのような通りができあがるのだろうか・・・という期待もしていますが、
 駅前通りや宮本町通りがさびれていくとすれば、こどものときから親しんできた駅前や商店街が消えてしまう・・・
 といった一抹のさびしさも感じます。

    これも時の流れ、といってしまえば、それまでのことなのですが・・・

2014年3月17日月曜日

上信電鉄-出発式(2014.3.17)

新車両カラーリング完成記念
7000形 お披露目臨時列車

2月なかばの記録的な大雪の影響で、3/1に予定されていた出発式が、きょう(3/17)行われました。

カラーリングされた7000形が、13:23頃、鏑川上流橋を渡っているところです。
(出発式会場(富岡駅)に向かう臨時列車)

富岡駅に停車している7000形です。
(出発式前)
15:55に富岡駅を出発した7000形です。
(東富岡駅付近)
きょうのお披露目運行を動画にまとめました。
安全・快適な上信電鉄で、
ジオパークの町・下仁田にお出かけください。

2014年3月4日火曜日

富岡製糸場と絹産業遺産群

世界遺産への登録は大丈夫でしょう

先月の記録的な大雪のあと、雪の重みでつぶれた建物のまわりに囲いが設置されたり、雪かきをしたあとの富岡製糸場跡です。
撮影:2014.2.24
この日は、たまたま富岡に用事があったので、休館日であり外からでも見て行こう、と思い、立ち寄ってみたものです。
見学者がいない富岡製糸場跡は、片倉工業がこの工場を閉鎖したあと、何度か中に入れていただいたときのことを思い出し、そのときに閉鎖されたあとのさびしさ、寂寥感といったものを感じたことも思い出しました。

この日も『これが世界遺産に登録されるのだろうか・・・』と、漠然と考え、ここをあとにしたのですが・・・

昨日の上毛新聞に掲載された有坂中央学園が実施したシンポジウムにおける群馬県企画部世界遺産推進課長の発言を読んで、びっくりするやら・・・もう、結果がわかっているのか!!??と、たいへん驚いてしまいました。
上毛新聞 2014.3.3
群馬県企画部世界遺産推進課長の松浦利隆さんは、

 富岡製糸場は諸般の情勢を考えれば、登録は大丈夫でしょう。

と述べ、富岡製糸場が世界遺産に登録されることを前提に、今後の取り組みを述べています。
上毛新聞 2014.3.3
松浦さんが述べている

 諸般の情勢

というものがどのようなものか、私にはまったくわかりませんが、 確たる根拠なしに、

 登録は大丈夫でしょう。

と述べることはしないと思いますので、

 富岡製糸場が世界遺産に登録されることは、間違いないことなのでしょう。


私が知る限り、ここまで踏み込んで、

 登録は大丈夫でしょう。

という発言をされたのは、松浦さんが初めてではないかと思います。
撮影:2014.2.24
ここ(↑)に

  祝!世界遺産登録

   といった横断幕が飾られる日が来ることがわかったのですが、

富岡市民をはじめ、構成資産がある藤岡市や下仁田町、伊勢崎市の方々は、このことを御存知なのでしょうか。

 富岡製糸場は諸般の情勢を考えれば、登録は大丈夫でしょう。

ということを、私は初めて知ったのですが、ほかの構成資産の世界遺産登録は、大丈夫ではない、ということなのでしょうか・・・

2014年3月2日日曜日

荒船風穴

国土地理院発行の1/25,000の地形図

2012(平成24)年9月1日発行の地形図「荒船山(あらふねさん)」に
 荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡
として、荒船風穴が表示されています。

なぜ、

 荒船風穴

と簡潔に表記しないの? それに、東谷って・・・?

という疑問を持たれる方がいらっしゃると思います。
荒船風穴は、2010(平成22)年2月22日(平成22.2.22という、すべて2になっています)に国指定史跡
  になったのですが、このとき、
 下仁田町の荒船風穴と中之条町の東谷風穴を一緒にしたため、
 荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡
という史蹟名称になった、
   というわけなのです。

地形図の製作といった観点から考えるとき、史蹟名称のとおりに記載すべきかもしれませんが、たんに
 荒船風穴と記載したうえで、史蹟の記号を付せば十分ではないか
   と、私は思うのですが・・・

下の画像は、上の画像の更新版が出る前の地形図(1980(昭和55)年1月30日発行)ですが、これには荒船風穴が記載されていません。
国指定史跡になり、世界遺産登録をめざす「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産のひとつになったことによって、地形図に記載されることになったのでしょう。

荒船風穴は、今月いっぱいは冬季閉鎖ということで、見学することができませんが、来月からは見学できるようになるとお聞きしていますので、新緑の下仁田ジオパーク、荒船風穴にお出かけください。
撮影:2013.6.18
参考までに、新しい地形図には、道平川ダムも記載されています。
ずっと前のことになりますが、大手の建設会社のテレビCMで、「地図に残る仕事(あるいは、地図に載る仕事)」といったフレーズがありましたが、道平川ダムの記載は、建設に携わった方々にとっては、まさに地図に載る仕事をされた、ということになるのでしょう。
道平川ダムができ、地形図にダムが記載されたわけですが、と同時にダムができる前にあった家々の存在は、地形図から消されてしまったことになります。

ここで、ダム建設に関する私の持論を展開するつもりはありませんが、私たちが暮らしているなかで、目にする構造物等-道路や鉄道、ダム、工場団地など-がつくられる前、そこにどのような人々が暮らしていて、どのような生活をしていたのだろうか・・・と、すこしでも思いをはせていただければ、たいへんありがたいことだと思っています。