2015年5月27日水曜日

ひとり暮らしの高齢者-群馬県利根郡川場村の場合

 4.0%   (ひとり暮らしの割合)

2015.5.17(日)付けの上毛新聞に、とても興味深い記事が掲載されました。
ひとり暮らしの高齢者人口と割合です。
南牧村の249人(20.4%)がトップで、神流町の194人(16.8%)、上野村の89人(16.3%)と続いて、下仁田町の541人(15.6%)となっています。
群馬県にお住まいでない方には、南牧村・神流町・上野村・下仁田町の位置関係がおわかりにならないかもしれませんが、甘楽郡の南牧村と下仁田町、多野郡の神流町と上野村の4町村は、 おとなりどうしになっています。
この記事で、いちばん興味深いのは、利根郡川場村は高齢化率が40.0%と上野村と下仁田町に近い高齢化率でありながら、ひとり暮らしの人口割合が4.0%であることです。

川場村の位置などについては、こちらをご覧ください。
利根郡川場村のホームページ
http://www.vill.kawaba.gunma.jp/

上の表のなかに、ひとり暮らしの割合が8.1%の昭和村がありますが、この村も川場村と同じ利根郡にあります。

昭和村の位置などについては、こちらをご覧ください。
利根郡昭和村のホームページ
http://www.vill.showa.gunma.jp/top.htm

この2村については、とてもがんばっている村というイメージが、私にはあります。
記事には、川場村健康福祉課員のコメントが掲載されていますが、沼田市街地へのアクセスが比較的よいからという理由のほか、若い人が村から出て行かなくてよい大きな理由がふたつあると、私は考えて います。
そのひとつは、働く場が確保されていることではないかと思います。
もうひとつは、皆で助け合って暮らすという「お互い様」の意識のもと、地域の結束力をつよめ、皆のためにがんばるという気分がつくられているからではないかと、私は考えています。
働く場があって、皆で助け合って暮らすことができれば、村外に出て行く必要はないということではないでしょうか・・・
撮影:2015.5.25(月)
2015.5.17(日)付けと5.23(土)の上毛新聞に掲載された記事を読んで、元気な川場村に行ってきました。
かつて、前橋の職場に勤務していたときは、県内各地に出向くことがあって、川場村にも何度か出向いたことがありましたが、しばらくぶりに訪れてみて、いまでも田畑や山々、集落、まちなみがとても美しいことに感動してしまいました。
これは、川場村での暮らしが楽しい、といったことを証明している景観といえるのではないでしょうか。
撮影:2015.5.25(月)
川場村の人々の暮らしを守るため、さまざまな施策を打ち出す司令塔であり、それらを実施する実働部隊でもある川場村役場です。

私は、ときどき思うのですが、自治体の職員は、その勤務する自治体のなかで暮らすべきではないかと・・・。
ある自治体に就職後、いろいろな事情があって、その自治体以外の市町村に転出されるのかもしれませんが、住民感情等を考えるとき、他市町村への転出は慎重にすべきであり、他市町村に転出した事情が、「それは、無理のないこと、いたしかたないこと」と、勤務する自治体の住民の多くから理解が得られるものでなくてはならないと思います。

元気がある自治体と元気がない自治体について、自治体に就職後、その自治体以外の市町村に転出した職員数(その自治体職員に占める転出職員の割合)を調べることによって、自治体の〝元気度〟の相関関係が明らかになるのではないか・・・、と私は思っているのですが。
つまり、元気な自治体は、その自治体以外の市町村に転出した職員が少ないのではないかと・・・。

あすのブログでは、川場村の元気を象徴する「川場田園プラザ」のようすを紹介させていただこうと思っています。

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