2015年11月29日日曜日

進取の気風に富むのですが、あきらめが・・・

実証実験第1弾

きのうのブログ記事(↓)

スポンサー募集-自治体にとって、経費削減も大切ですが・・・
自治体が大切にすべきものは・・・
http://geogunma.blogspot.jp/2015/11/blog-post_28.html

で、つぎの上毛新聞記事
2015.11.19 上毛新聞
を紹介させていただきました。

そのとき、むかしから上州人は、新しもの好きで、なんでもよそより早く飛びつくといわれていることを思い出しました。
1974(昭和49)年に発行された「資料 上州人(みやま文庫)」には、上州人についての文献などが収録されていて、上州人の気質等を研究するために欠かすことができないものですが、この本に収録されているなかからいくつか紹介してみます。
1922(大正11)に群馬県師範学校付属小学校が、県民性に関する調査を実施したそうですが、そこにはおもしろい回答がおてんこ盛りといってよいほど、たくさん寄せられています。
いまの富岡市や甘楽郡は、かつて北甘楽郡内の町村でしたので、その北甘楽郡長の回答をここに引用させていただきました。
倹約しないとか熱しやすく冷めやすいとか、先輩と後輩が助け合わない、趣味がないといった内容で、あまりよい気風とはいえない、そんな回答になっています。
「資料 上州人」には、おとなりの長野県人との比較した研究結果も掲載されています。

以前、長野県小諸市の取り組みを紹介させていただいたブログ記事(↓)です。

地道にこつこつやってきた自治体には、明るい未来が期待できるだろうけれど・・・-地方創生
付け焼刃、一夜漬け・・・のようなことで、明るい未来がやってくるものだろうか?
http://geogunma.blogspot.jp/2015/10/blog-post_31.html

長野県人は、地道にコツコツやるのに対して、群馬県人は、熱しやすく冷めやすく、すぐに飛びつくのですが、すぐにやめてしまう、そんな気風のように感じられます。
群馬県人とは、というとき、よく例に出されるのが、内村鑑三の「上州人」です。

上州無智亦無才(上州人は無智にして無才であり) 
剛毅木訥易被欺(意志が強く純朴で飾りけがなくだまされやすい) 
唯以正直接萬人(ただひたすら正直にすべての人に接し) 
至誠依神期勝利(まごころを尽くして神による勝利(恩恵)を待っている)

早くにやめてしまうことを機転が利くといえば、それは長所といえるかもしれませんが、私のささやかな経験から考えるとき、自治体などでは、中途半端な状態で終わりにしてしまう事業も見受けられるようです。
きちんと事業開始時点で調査を行い、そのメリット、デメリット、リスクなどを見極めたうえで、果敢に一番のりを果たし、その成果を十二分に得るようにしてほしいものだと思います。
厳しい財政状況下にあって、むだな支出をなくすためにも、
  やってみて、だめだったら、やめればいいやでなく、
 きちんと最後までやり遂げる覚悟をもって、進取の気風は忘れず、これからも真っ先に事業にとりかかり、
 群馬県人は、執念深く最後までやるといわれるようになれば、とてもよいのではないかと思います。

むかしは、群馬県人といえば内村鑑三の「上州人」だったのだけれど、いまは違うんだよね、といわれる時代がくることを楽しみにしているところです。

2015年11月28日土曜日

スポンサー募集-自治体にとって、経費削減も大切ですが・・・

自治体が大切にすべきものは・・・

昨今の厳しい財政状況下にあって、自治体が企業や団体などをスポンサーとして、さまざまな事業を実施するようになってきました。
公の施設の名称を企業に売って、その企業の名を冠した施設に名称が変わるなど、自治体は歳入を増やす努力をしているところですが、ほんとうにそれでよいのだろうか、と疑問に感じるものも見受けられます。
2015.11.20 上毛新聞
いうまでもなく、自治体の役割は、住民の幸福、福祉向上などのために存在するものであって、住民の幸福や福祉向上に役立たないものであれば、それはおかしな施策ということになるのではないでしょうか。
2015.11.19 上毛新聞
いまは、こういった(↑)たいへんすばらしい取り組みをされる自治体もあります。
2015.11.19 上毛新聞
この施策でも民間企業から資金提供を求めるとなっていますので、企業などの資金をあてにしての施策ということになるのでしょう。
たいへん先進的な取り組みをされた武雄市の事例です。
TSUTAYA図書館として、行政の先進的モデルといわれ、あちこちで導入されつつあるとも聞いています。
   ※ 以下の画像は、
最後の上毛新聞記事の画像を除き、
IZAの続きです。
 しかしながら、いいことばかりではなさそうです。
いろいろなことがあるのかと思いますが、この事例をみていますと、
 住民のための図書館とは、いったいなんなのか・・・、
    といった基本的なことが希薄になった施策といってよいように感じられます。
行政などが反省やお詫びをするような事態になっては、住民の信頼は失せてしまうことでしょう。
2015.11.19 上毛新聞
なんでも最初に取り組むというのは、たいへんなことでしょう。
そのたいへんなことを克服して、実証実験第一弾をぜひ成功していただきたいものです。

それにしても、この事業の場合、町内の商店などでTポイントが使えるようにするということは、
  Tカードを利用する人々を増やして、Tカードが使える商店に買い物客を誘導する、
     これってある意味での〝囲い込み〟であり、これがお目当ての事業なのかな・・・
           と、私は思ってしまうのですが、しっかりした行政がおやりになること、そんなことないですよね。


自治体にとって、経費削減も大切なことですが、自治体が大切にすべきもの、その基本をふまえて、さまざまな施策にチャレンジし、すべての住民が幸せに暮らせる明るい未来を築き上げてほしいと思っています。

2015年11月25日水曜日

久しぶりに手にしました!!-わたらせ渓谷鐵道

車内補充券

スイカの普及にともなって、乗り越したときに車内で精算する必要がなくなったり、また車掌が乗車していないワンマンが増えてきたこともあって、すっかり車内補充券の存在を忘れていました。

定期券で通勤していたとき(私が若いときですが・・・)、いつも降車する駅のその先の駅まで行くときは、あらかじめ車内で精算しておいて、早めに駅の改札を出るようにしていたので、何度も車内補充券を手にしていたものですが、電車に乗ることが減ったこと(どちらかといえば、撮り鉄なものでして・・・)もあったり、スイカが利用できる路線や駅であれば、スイカを利用しているため、車内で乗り越し精算そのものをしないこともあって、まったく車内補充券のことを忘れていました。
いまでも車内補充券は、あちこちの鉄道で現役だと思うのですが、私にとっては久しぶりに目にして、そのうえ手にしたこともあって、たいへんうれしい気持ちになりました。

なぜ、車内補充券を手にしたかといいますと、
 ぐんまワンデー世界遺産パス
によって、わたらせ渓谷鐵道に乗車して、足尾銅山観光の最寄り駅・通洞駅まで行ったからです。
ぐんまワンデー世界遺産パスは、群馬県内のみとなっていて、わたらせ渓谷鐵道の場合は、沢入駅までが群馬県内で、その先にある通洞駅は栃木県になり、乗り越し料金を支払う必要があるため、車内で精算したものです。
思いがけず、車内での精算によって、車内補充券を手にしたというわけです。

足尾銅山観光のあと、わたらせ渓谷鐵道の終点・間藤駅にも行ってみました。
夕方の間藤駅です。
写っている停車中の列車に乗って、桐生駅まで引き返したのですが、たいへん楽しいわたらせ渓谷鐵道の旅となりました。

ところで、ぐんまワンデー世界遺産パスでは、こんなコースで楽しませていただきました。

〇 上信電鉄 南蛇井駅 → 高崎駅
〇 JR:両毛線 高崎駅 → 前橋駅
〇 上毛電鉄 中央前橋駅 → 西桐生駅
〇 わたらせ渓谷鐵道 桐生駅 → 大間々駅
〇     〃      大間々駅 → 通洞駅
〇     〃      通洞駅 → 間藤駅
                            以上が「往路」となります。
〇 わたらせ渓谷鐵道 間藤駅 → 桐生駅  
〇 JR:両毛線 桐生駅 → 高崎駅
〇 上信電鉄 高崎駅 → 南蛇井駅
                            以上が「復路」となります。

このコース上で見たもの、食べたもの(その一部)を紹介させていただきます。
上毛電鉄の車内のようすです。
自転車といっしょに乗り込めるようになっています。
この日は土曜日でしたが、高校生が自転車と乗り込んでくるなど、たいへん生活感にあふれていて、ほのぼのしてくる車内でした。
こちらは、上毛電鉄の西桐生駅を出て、桐生市のまちなかを散策しているとき、有鄰館のある大通りの店先に陳列してあったマネキンです。
マネキンを購入された方がいたのでしょうが、寒くなってきているというのに、このままなにも着せずにおくのは、とてもかわいそうではないかと思いました。
早くに引き取ってあげて、あたたかい洋服を着せてあげていただきたいものです。
こちらも大通りにあったのですが、歩道脇にていねいにおまつりされている神様です。
根精大明神という神様だそうで、おまいりをされますと、いろいろなご利益があるとか・・・
もちろん、私もおまいりをさせていただいてきました。
お昼ご飯は、わたらせ渓谷鐵道の大間々駅で下車して、有名な食堂・やまもと屋のカレーうどん(画像は、カレーうどんセットです)をいただきました。
これまでに食べたカレーうどんのなかでは、やまもと屋のカレーうどんが最高の味ではないかと思いました。
カレーうどんセットをおいしくいただいたあとのデザートは、やまもと屋の近くにある岡直三郎商店の醤油ソフトでした。
こちらの醤油ソフトも、たいへんまろやかな味で、ほんとうにおいしいものでした。

ご参考までに、ぐんまワンデー世界遺産パスは、2,100円/おとな・人となっていますが、私が乗った鉄道の運賃(群馬県内分)は、しめて5,350円ということになります。
栃木県分での乗り越し料金の640円を加えても、2,740円で楽しい日帰り鉄道の旅ができたわけで、たいへんお得でした。

高津戸峡の紅葉や桐生市内の有鄰館などをはじめ、足尾銅山観光のようすなど、まだまだたくさん紹介したいものがあるのですが、きょうはこのあたりで。
のちほど、このブログ記事で紹介できなかった風景などを紹介させていただきます。

2015年11月24日火曜日

鹿丼(しかどん)-天然鹿

野生でなく天然とは
 うまい表現を考えたものです

いまや、日本各地で野生動物-イノシシ・シカ・サル・タヌキなど-による農作物等への被害が発生していて、これらの捕獲、駆除が大きな課題となっています。
私にしてみますと、人間から迷惑がられる存在になってしまいましたが、野生の動物にとっては、誠にお気の毒な時代になったと思わざるを得ません。
なぜなら、山間部の過疎化の進展に伴い、過疎の地区にお住いの方々同様に、山々で生きている野生の動物たちも暮らしにくい状況になったため、人間が暮らす里に下りてきた・・・、というのが実情だと思うからです。
そして、多くの山間部などにおける自治体では、野生の動物を捕獲し駆除するだけでなく、これをジビエとして、有効活用しようという動きが大きくなってきています。

そういえば・・・
 埼玉県秩父郡小鹿野町で、この秋から鹿丼(しかどん)を販売
するといったことを思い出して、
 SLパレオエクスプレスの撮影
を兼ねて、小鹿野町に行ってきました。
この秋から鹿丼を販売するということは、前もって〝撮り鉄の知人〟から聞いていたのですが、小鹿野町に出かけてみて、このチラシを初めて見て、
 秩父 天然鹿
の表現のすばらしさに感心してしまいました。
食肉用にシカを飼育しているところがあるのか知りませんが、スーパーの魚売り場で見かける
  天然  養殖
の表示を思い出させ、
私のような単細胞の人間は、
 おや・・・、天然ものか。これは、高級そうだな。
と考えるのではないかと、そんなことに感心しながらチラシを見つつ、鹿丼を注文したのですが・・・

たいへん残念なことに、たまたま入店した食堂では、シカ肉をきらしているとのことで、鹿丼を食べることができませんでした。

シカの肉がないとのことで、シカたなく(鹿丼を話題にしていますので、ここはしゃれたつもりです)小鹿野町名物のわらじカツ丼を注文(鹿丼が食べられないのは残念でしたが、こちらが食べられ、大々満足!!)しました。
こちらが名物のわらじカツ丼です。
どうせ、わらじカツ丼にするのであれば、わらじカツ丼発祥の店といわれる
 安田屋
で食べたほうがよかったのですが、鹿丼に神経が集中していたため、そこに気が回りませんでした。

わらじカツ丼を食べてから小鹿野のまちなか散策をしたとき、安田屋の前を通ったところ、お客さんがいないのに驚いて近づきますと・・・
なにやら張り紙が・・・
鹿丼・安田屋のわらじカツ丼・・・。
御縁に恵まれない日があるということを実感した一日となりました。
この日の反省は、
 ① 行き当たりばったりでなく、よく事前調査をして、きちんと店を選ぶこと
 ② 入店する前に、食べたいものが提供していただけるかを確認すること
といった当然のことをしなかったことです。
今後は気をつけて、いろいろ楽しみたいと思っています。

最後に、SLパレオエクスプレスの動画を。

2015年11月20日金曜日

上野三碑(こうずけさんぴ)のラッピング電車を!

すばらしい上信電鉄沿線

上信電鉄の沿線に住んでいるひとりとして、ラッピングされていない電車が走っているのは、なんだか寂しくてしかたありません。
そんな思いもあって、昨年7月には、つぎのブログ記事(↓)を書かせていただきました。

上信電鉄-車両のラッピング 沿線の名物で車両をラッピングしていただけませんか?
http://geogunma.blogspot.jp/2014/07/blog-post_13.html

先日の上毛新聞の企画(特集)記事です。
2015.11.18(水)付けの上毛新聞
この特集には、上野三碑のことが紹介されていて、上信電鉄の有効活用についても述べられています。
2015.11.18(水)付けの上毛新聞
「上信電鉄はまさに〝世界遺産鉄道〟と言っても過言ではない」とのコメントも紹介されています。
2015.11.18(水)付けの上毛新聞
上野三碑が世界記憶遺産に登録されれば、これほど多くの遺産が沿線にある鉄道というのは、全国的に珍しいものではないかと思います。
2015.11.18(水)付けの上毛新聞
世界文化遺産に登録された富岡製糸場のラッピング電車はありますが、上信電鉄の沿線市町村で協議して、いろいろなテーマでのラッピング電車を走らせることができれば、すばらしいPR効果を発揮するとともに、上信電鉄への大きな支援にもなると思います。

これまでのブログ記事(↓)です。

上野三碑-記憶遺産候補 すばらしい上信電鉄沿線
http://geogunma.blogspot.jp/2015/09/blog-post_26.html

上信電鉄-群馬県  2015.9.28()放送  
「聞き込みローカル線気まぐれ下車の旅(BSジャパン)」 聞き込み15まで
http://geogunma.blogspot.jp/2015/09/blog-post_29.html

以前、このブログ記事(↓)

このところ見かけないけれど、どうしたのだろうか・・・ ジオパークラッピング電車 - 上信電鉄
http://geogunma.blogspot.jp/2015/11/blog-post_8.html

で、ジオパークのラッピング電車のことをお伝えしましたが、たまたま本日の午後、高崎駅に出かける用事があり、駅の駐車場から上信電鉄の車両基地側を見たところ、ジオパークのラッピング電車がとまったままになっていました。
看板の陰になっていて、全体を見ることはできませんが、看板と看板の隙間から見えるところ(赤い矢印の先)によれば、お色直し中ともなんともわかりませんが、すぐすぐに動くという状況でないように感じました。
高崎駅の上信電鉄のホームは、0(ゼロ)番線と表示されていて、鉄道マニアの間では、0(ゼロ)番線の鉄道としてもよく知られています。

高崎駅の0(ゼロ)番線に到着し、0(ゼロ)番線から発車する上信電鉄のラッピング電車に乗って、すばらしい沿線を多くの方々に味わっていただくよう、どんどんPRをしていってほしいと思っているところです。

沿線の自治体をはじめ、企業や団体などにスポンサーになっていただき、上信電鉄の全車両をラッピング電車にしていただいて、それぞれのラッピング電車に乗ってみたいと多くの皆さんが思われるようなラッピング電車おてんこ盛りの鉄道にするのもよいのではないかと・・・

2015年11月19日木曜日

五稜郭といえば函館が有名ですが・・・

龍岡城 【長野県佐久市田口】

長野県佐久市田口の龍岡城跡は、わが国における五稜郭の城として、城マニアであれば知らない人がいないというほど有名です。
明治維新の直前に完成し、廃藩後の明治5年に取り壊されたとのことですが、いまでも濠と石塁などを見ることができます。
この画像(↑)は、龍岡城跡の案内施設“五稜郭 であいの館”に掲示されている写真を写させていただきました。
この航空写真によって、龍岡城が五稜郭であることがおわかりいただけることと思います。
秋の紅葉まっさかりの時期に撮影した航空写真らしく、五稜郭内の樹木が美しく紅葉しています。
私が行ったのは、先月の中旬であったのですが、サクラやイチョウなどの紅葉がはじまっていて、四季のなかで、ひときわ美しい五稜郭になっていました。
この龍岡城跡で、私がとくに好きなのは、たいへん精緻に積まれた石積みです。
信州高遠の石工、その技術力のすばらしさをいまに伝えている石積みとして、これからも大切に残していってほしいものだと思います。
いま、龍岡城跡は、小学校になっていて、子どもたちの元気な声が聞こえます。
五稜郭の城跡で、学ぶことができる子は、日本中でここだけであることを考えるとき、城好きでもある私には、とてもうらやましい気持ちがします。

龍岡城跡は、前に紹介した〝ぴんころ地蔵さま〟(↓)の近くですので、どうぞお出かけになってみてください。

 PPKの里・・・???  『どんな里なのだろう?』ということで・・・、行ってきました!!
http://geogunma.blogspot.jp/2015/11/ppk.html

2015年11月18日水曜日

ユネスコの正式事業化へ!!

世界ジオパーク

このニュース(↓)は、ジオパークの活動に関心がある方々にとって、たいへんうれしいことではないかと思います。
日本ジオパークネットワークのHPで紹介された
  「2015年11月17日 世界ジオパークのユネスコ正式事業化が決定いたしました」 です。

こちらは、日本経済新聞のネット版です。

私もジオパークの活動に関心を寄せるひとりとして、このニュースをたいへんうれしく思っています。
ユネスコの正式事業になることによって、これまでよりも認知度が高まり、保全と活用の両面において、大きな効果をもたらすであろうと思うからです。

ちょうど、この日(2015.11.17)の上毛新聞「三山春秋」では、島原防災の日とあわせて、島原半島が世界ジオパークのひとつであることや、嬬恋村と長野原町が日本ジオパーク認定をめざして活動していることを紹介しています。
火山災害に対する防災教育とジオパークの役割についても述べられています。
浅間山のふもとにある嬬恋村と長野原町でめざしている日本ジオパーク認定について、
  噴火活動が生んだ大地の遺産として第一級の素材だろう
と述べ、日本ジオパーク認定への大きな期待を寄せています。
世界ジオパークがユネスコの正式事業になることによって、日本ジオパークとして認定されている地域にとっては、これから世界ジオパークをめざすうえで、より大きな目標が生まれたということにもなります。
以前、浅間山ジオパーク構想推進協議会の皆さんが下仁田に来られたことがあります。

 浅間山ジオパーク構想推進協議会の皆さん
ようこそ! 日本ジオパークの町・下仁田へ (2015.8.13)
http://geogunma.blogspot.jp/2015/08/blog-post_13.html

このとき、協議会の皆さんといろいろお話をさせていただいたのですが、どなたもとても熱意があって、将来における活動展開をも見据えて、真剣に考えられていることを、とてもすばらしいことであると思いました。
いま、日本ジオパークに認定されている地域のなかには、行政も住民も日本ジオパークに認定されることをゴールと考えて、日本ジオパークに認定されれば、多くのお客さんがやってくると期待しているだけで、ジオパーク活動を通じて、自らの地域をよくしようと考えていない・・・、といった地域があるやに見受けられます。
浅間山ジオパーク構想推進協議会の皆さんには、そのようなことがなく、かなり先までのこと-自らが磨き上げていくことの大切さ-も十分に認識されているように感じました。

浅間山ジオパーク構想推進協議会には、日本ジオパークに認定されたあと、ユネスコの正式事業になった世界ジオパークをめざして、これからもがんばってほしいと思っています。

 応援したい!!!  浅間山ジオパーク構想 
http://geogunma.blogspot.jp/2015/07/blog-post_8.html

地元紙・上毛新聞「三山春秋」とユネスコの正式事業化というジオパークの話題について、たまたま2015.11.17に重なったのだと思いますが、その〝奇遇〟を喜んで、このブログ記事を書かせていただきました。

浅間山ジオパーク構想推進協議会の皆さん、これからもがんばってください。


2015年11月17日火曜日

鉄ができました!!!

たたら製鉄の実験

2015.11.14(土)の小雨が降るなか、下仁田町自然史館前の庭で、福島宣行さんの指導により、砂鉄から鉄をつくる実験が行われました。
耐火レンガ等で組んだ炉の中に炭を投入しているところです。
炉の温度が上がってきたところで、砂鉄と炭を計量して、それを炉に投入していきます。
 第1回目の砂鉄の投入です。
 第1回目の砂鉄投入後の炭の投入です。
たたら製鉄の実験を教えていただいた福島宣行さんです。
9:20amに点火後、砂鉄と炭の投入を繰り返し、15:10pmに〝ケラ出し〟が行われました。
 取り出されたケラの重さは、およそ5kgでした。
この日の実験(操業)記録です。

テレビの映像などによって、島根県でのたたら製鉄のようすを知っていましたが、砂鉄から鉄がつくりだされることをまぢかに拝見し、たたら製鉄のすばらしさ、おもしろさをつよく感じた一日になりました。

小雨が降るなか、たたら製鉄の実験を見せていただいた野口宣行さん、原田喬さんに心から感謝を申し上げます。

つぎの動画は、たたら製鉄のようすです。
YouTubeに投稿されている動画