ヘルメットなし・見学料なしでOKの見学施設にすべきでは?
どっちが正しいのでしょうか????-世界文化遺産
貸出料・・・? 見学料・・・? - 旧富岡製糸場
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で、旧富岡製糸場の西繭倉庫の修理保存工事を見る際の料金について、
ヘルメットの貸出料・・・?
なのか
見学料・・・?
なのかという疑問を紹介しました。
きょうは、旧富岡製糸場のリピーターを確保したいのであれば、ヘルメットなし・見学料なしでOKの見学施設にすべきではないかという私の考えを述べさせていただきます。
見学施設内の撮影は禁じられていますので、一般公開された日にNHKで放送された映像をもとにさせていただいて、私の考えを述べていくことにします。
画像① → ほっとぐんま640は、群馬県民の多くが視聴している人気番組です。
画像② → 見学場所からの眺めになります。画像②には、作業している方々が写っていませんが、これに続くカットでは、作業しているようすが写っています。
私が見学施設に行ったときは、私に見える範囲には、作業されている方々はいませんでした。
画像③ → どの角度から撮影したのかわかりませんが、私が見学施設で見た感じでは、この場面は一般の見学場所から見ることができないのではなかろうかと思われます。
画像④ → 改修工事公開の背景として、リピータの確保があるとなっています。
画像⑤ → 入場者数が減ってきた状況が紹介されています。
画像⑥ → 世界遺産の維持管理には多額の費用が必要となり、そのための財源を確保するうえで、観光客の確保が欠かせないというものです。
画像⑦ → 姫路城の修復工事での公開施設、その内部のようすが紹介されました。
画像⑧ → 姫路城では、こうした取り組みによって、リピーター客の呼び込みに成功したということも紹介されました。
画像⑨ → ここがメインとなる西繭倉庫の見学場所です。(画像②を参照)
それでは、私の考えを述べます。
1 ヘルメットなしの見学施設にすることについて
画像⑦・⑧をご覧いただくとおわかりになるとおり、姫路城の修復工事では、見学者はヘルメットをかぶらずに見学できるようになっていました。
私は旧富岡製糸場の西繭倉庫の見学施設に入ってみましたが、まったく落下物などの心配はなく、ヘルメットは必要ないのではないかと思いました。
ただ、いまの入場口の位置と動線を考えるとき、見学施設に入るまで工事中の建物のわきを歩きますので、そのときは工事現場近くを歩くことになり、ここを歩くときにはヘルメットがあったほうが安全かもしれません。
しかし、いまの入場口を北側に移動して、直に見学施設に入れるようにすれば、まったくヘルメットがなくても支障ないと考えられます。
また、私が経験した事例を申し上げますと、とくに女性の方(ときどき男性の方にもいましたが)には、髪形を気にされる方も多く、ヘルメットの着用が必要な工事現場内ですら、
とてもきれいにセットしている髪型の女性
ねー、どうしてもヘルメットをかぶらないとだめ?髪型が・・・
私
申し訳ありませんが頭にけがをされますと、
きれいに髪型をセットする土台がなくなるかもしれませんので・・・どうかよろしく。
と冗談交じりに応じたものでしたが、どうしてもヘルメットが必要な場所であればいたし方ありませんが、いまの状況を見る限り、ヘルメットなしでOKの施設にすることは、十分に可能なことであると思いました。
2 「今後も多額の費用」-見学料収入確保-について
画像⑥に関してですが、私はヘルメットの貸し出しをやめて、貸出料なのか見学料なのかわかりませんが、現在の見学料(おとなの場合、基本的に1,000円)だけにしておくほうがよいと思います。
ヘルメット1個の価格を考えるとき、これを平成31年秋まで(画像⑨を参照)続けたとして、200円(おとなの場合)の料金を徴収していれば、すぐにもとをとってしまうことでしょう。
私に言わせれば、いまの追加料金の方法は、お客さんが減って、売り上げが減ってきたから、なんとかして稼ごうと思うケチな商店主-ここでいうケチな商店主とは、将来のことを考えないなど、大局的な見方ができない人物という意味です)のやり方に思えるのです。こういうことをしていますと、ますます客足が遠のき、さらに悪い方向に行ってしまい、あげくの果てには、店じまい・・・といったことになりかねないのではないでしょうか。
ほんとうにリピーターを確保(画像4を参照)したいのであれば、ちっぽけなことで稼ごうとせず、もっと楽しく見学できる世界文化遺産にすることが大切なことであると私は思います。
3 もっと楽しく見学できる施設づくりについて
私が思うに、修理保存工事を見学される方々のなかには、建築などに興味があって、細部のところまで見たいとか、いまの作業段階をはじめ、今後の作業スケジュールを知りたいという方が多いのではないでしょうか。
見学施設から遠くのほうについては、見学者は自分の眼で見ることができませんので、見学施設のテレビで映像を見られるようにしておく(画像⑧を参照)とか、すでに終了した作業については、そのようすを自由に見ることができる設備を導入するとか、いつ行っても楽しめるようにしておくべきではないかと思います。
また、見学施設内に作業内容、今後のスケジュールなどをわかりやすく掲示しておけば、
おっ、来月には屋根の〇〇作業が始まるのか。そのときも来てみよう。
といったことになり、これこそがリピーター確保につながるのではないかと思っています。
いまのような中途半端な見学施設であれば、私は一度入ってみれば十分だなと感じました。
4 見学施設内での撮影について
これまでに国宝などの文化財について、その修復工事のようすを見学させていただいたとき、撮影禁止になっていたという経験がありません。
いまの時代、むしろ見学者に撮影していただいて、それをツイッターやフェイスブックなどで発信してもらい、たくさん宣伝していただくことが得策であろうと思います。
もちろん、そのためには、見学に来られた方々が、
見て感動したよ!とてもよかった!!!
といった書き込みをしてくれませんと、かえってマイナス効果になってしまいますが・・・
私は、どんどん撮影させて、それを発信、拡散させて、さらに魅力を高めるという意識で、見学施設を運営しなければ、この西繭倉庫に引き続いて、さまざまな建物の修理保存工事を今後30年もかけて行うそうですが、
旧富岡製糸場に行ってもつまらないよ。
といった声が増えるのではないかと、そういった事態になることを心配しています。
そのような事態になれば、リピーターどころか新規に来られる方々もいなくなってしまうでしょう。
これから先、旧富岡製糸場の維持管理をどのようにしていけばよいのか、市民ひとり一人がよく考えないといけない、そんな感想をもった西繭倉庫の保存修理工事の一般公開でした。
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