2016年5月31日火曜日

ジオガシ旅行団:伊豆半島ジオパーク

2016.5.30(月)  
「ヒルナンデス(日本テレビ系列)」で放送

私の伊豆半島ジオパークに関する情報源であるHayato Sanoさんの書き込みを読み、
 これは視聴しなくては!!
と思い、録画予約をしたうえで、視聴させていただきました。
いまはフェースブックやツイッターなどによって、いろいろな情報を得ることができて、ほんとうにありがたい社会になったと思います。

そして、「ヒルナンデス」の番組ですが、ジオガシ旅行団の鈴木美智子さんの案内で、俵磯などをめぐるジオツアーが紹介されました。
 まずは、鈴木さんから伊豆半島の成り立ちの説明です。
参加された方々の興味を引き付けるうえで、とてもよい問いかけ、導入ではないかと思いました。
この問いかけによって、すぐに参加者の気持ちをつかんでしまい、その後の展開への期待を高める、そんなすばらしい導入でした。
移動中の車内でも参加者の気持ちをほぐし、楽しい会話が続きます。
ここでは、鉱物を観察するルーペを配って、水晶などの鉱物を観察していただくことも行います。
ルーペの代金は、ツアー代に含まれているとのことです。
そして、地元で呼ばれている「いけんだ」を紹介し、これがツアーのキーワードのひとつになることを知らせるなど、ちょっと心憎いこともします。
地元での呼び方や方言などを混ぜることによって、その土地ならではのあたたかみ、独自性などといったものが参加者に伝わり、とても親しみをもっていただける効果があるように思います。
また、歴史的な経過を伝えることによって、これらを利用してきた人々、その暮らしなども理解していただくことができると思います。
 なんといってもすばらしいのは、俵磯で食べる「柱状節理」ではないでしょうか。
これもツアー代に含まれているということですが、ここで俵磯クッキーを出して、これを食べながら柱状節理の説明を聞けば、説明内容がすとんと落ちるように理解できる、そんな演出、展開であり、たいへんすばらしいものでした。
また、歴史上の有名な人物との関係なども問いかけながら歩くツアーは、たいへん楽しいものであると思います。
ここで、俵磯で「いけんだ」と呼ばれている場所にちなんだ料理-昼食-が登場します。
「ヒルナンデス」を視聴された方は、魚介類おてんこもりのすばらしい鍋について、生唾ごっくんといった状態になったことと思います。
そして、このツアーの代金は・・・
なんとなんと!!5,500円とのこと。
とてもリーズナブルで楽しくておいしいツアーは、まさにジオツアーの見本のようなツアーでした。
また、ジオガシ旅行団の鈴木美智子さんのガイドぶり、これもたいへんすばらしいものでした。

ジオツアーの組み立て方、ガイドの方法などについて、たくさん学ぶべき点があり、とてもよい番組でした。

ジオガシ旅行団

伊豆半島ジオパーク

Hayato Sanoさんには、よい情報を発信していただき、いつもありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

2016年5月30日月曜日

ど根性ビオラ?

その続報です!

またまたかわいいビオラの花が道路で咲き始めました。
2016.5.29(日) 撮影
以前(2016.5.12)に、

ど根性ビオラ?
http://hahumaebayama.blog.fc2.com/blog-entry-16.html

 で紹介したビオラ(↓)です。
2016.5.28(土) 撮影
 いまでも元気に花を咲かせています。
2016.5.29(日) 撮影
 ここで紹介したビオラは、以前に紹介したビオラの東側に生えたものですが、こんな場所に生えて・・・、すごいものだなと、その生命力に感心してしまいます。
2016.5.29(日) 撮影
上信電鉄のラッピング列車をバックにビオラを撮ってみました。
2016.5.29(日) 撮影
そして、この日には、デキの二連走行がありました。
客車を牽引するデキもいいものですが、やはり貨車を牽引するデキが私には、とてもデキらしく思えます。
私が子どものときには、実際に貨車を牽引して走っていた〝現役選手〟であり、その姿がつよく印象に残っているからかもしれません。
きのうの日曜日は、かわいいビオラの花をはじめ、上信電鉄のラッピング列車やデキを間近に見ることができ、たいへん楽しい一日になりました。

2016年5月26日木曜日

世界カメの日

World Turtle Day   5月23日

世界カメの日とは、『亀に関心を向け、知識を深め、敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間の行動を奨励する日』とのことで、アメリカの非営利団体 American Tortoise Rescue 2000年に制定したものだそうです。
American Tortoise Rescue は、捨てられた亀や行方不明の亀のために活動している団体とのこと。
団体名はTortoiseとなっていますが、世界カメの日をWorld Turtle Dayとしたことは、Tortoise(リクガメ)だけでなくTurtle(ウミガメ)も対象にしているということなのでしょう。
撮影 2016.5.23(月) 富岡市内の農業用水池
「異類婚姻譚」-154回芥川賞 群馬県が登場するのですが・・・
http://geogunma.blogspot.jp/2016/02/154.html


最後まで一緒に暮らしてあげてください  イヌ、ネコなどを捨てないで!!
http://geogunma.blogspot.jp/2016/02/blog-post_29.html


山里の春  野山の生き物が変化している?
http://geogunma.blogspot.jp/2016/03/blog-post_7.html

ミシシッピアカミミガメ  だんだんかわいくなってきました
http://geogunma.blogspot.jp/2016/04/blog-post_22.html

撮影 2016.3.30(水) 富岡市内の農業用水池
並んで甲羅干しをしているカメを見ていますと、とても心が和んでくるような気分になるのですが・・・
いまや日本の河川や湖沼では、ミシシッピアカミミガメが増えて、在来種への影響も大きく、たいへん困ったことになっているとのこと。
ミドリガメをペットとして飼い始めるのであれば、40年ぐらいは飼い続ける覚悟が必要ともいわれています。
日本にやってきて、ペットとして飼われたあげく河川などに捨てら、「要注意外来生物」にされたミシシッピアカミミガメこそ被害者といってよいでしょう。
責任をもって、最後まで飼ってあげていただきたいものです。
撮影 2016.4.22(金) 富岡市内の農業用水池
ミシシッピアカミミガメのためにも、河川や湖沼に捨てたりせず、いま以上に野生化した個体数を増やさないようにしていただきたいものだと思います。

2016年5月25日水曜日

チバニアン

命名なるか

2016.5.22(日)の読売新聞「サイエンスView」において、
 チバニアン 命名なるか
との大きな見出しで、チバニアン-千葉時代-に関する特集記事が掲載されました。
チバニアン-千葉時代-のことなどについては、この特集記事をお読みいただくとして、
国立極地研究所の菅沼悠介さん
 との出会いについて、紹介させていただこうと思います。
日本地質学会による第4回惑星地球フォトコンテストの表彰式で、菅沼さんにお会いしたのですが、菅沼さんが受賞された写真は、とてもすばらしい写真で、審査委員長の白尾元理さんは、
 ごく限られた研究者しか近づけない世界を私たちに教えてくれます。
 過酷な環境での撮影ですが、このような写真を見て胸をときめかせる少年もいるでしょう。
と講評で述べられています。
日本地質学会のHPから転載
こちらが菅沼さんが受賞された作品です。
日本地質学会のHPから転載
表彰式では、菅沼さんから説明していただきながら作品を見せていただくという、とてもぜいたくな体験をさせていただきました。
その菅沼さんが、いつであったかは記憶していませんが、NHKのニュースで、
 チバニアン云々・・・
という内容で紹介されたので、たいへん驚いてしまいました。
南極での研究だけでなく、国内でも研究活動をされているのかと!
チバニアン-千葉時代-が国際標準模式地として、命名されることを楽しみにしているところです。
どのように応援してよいのかわからないのですが、チバニアン-千葉時代-の命名実現に向けて、みんなで応援したいものです。

2016年5月23日月曜日

浅間山溶岩樹型

国指定特別天然記念物

浅間山といえば、「鬼押出し」が有名ですが、浅間山溶岩樹型もすばらしいものです。
2016.5.20(金)の浅間山溶岩樹型です。
若いときに行ったきりで、当時のことをよく覚えていませんが、こんなにきれいに整備されていなかったのではないかと思います。
溶岩樹型の保護とともに見学される方々の転落防止を兼ねてだと思うのですが、溶岩樹型のまわりには柵が設置されていて、 安心して歩けるようになっています。
いまは、たくさんの木が生えていて、新緑が美しい林になっていますが、ここに溶岩が流れてきたとき、溶岩が流れたあと、どんな光景が広がっていたのだろうか・・・と、そんなことを考えながら歩いてきました。
溶岩樹型の一つです。
イワカガミの花が咲いていました。
溶岩の流れによって、植物は枯れてしまったと思うのですが、新緑の美しい林をはじめ、イワカガミのきれいな花を見るとき、自然界の再生力、その力強さは、ほんとうにすばらしいものだと改めて思いました。

浅間山北麓ジオパーク構想  浅間山とともに未来へ
http://geogunma.blogspot.jp/2016/05/blog-post_22.html

どうぞ、浅間山にお出かけください。

2016年5月22日日曜日

浅間山北麓ジオパーク構想

浅間山とともに未来へ

きのうのブログ

天明3年浅間焼け  鎌原観音堂・嬬恋郷土資料館  2016.5.20()
http://geogunma.blogspot.jp/2016/05/3.html

で、天明3年の浅間山大噴火と鎌原村のこと、鎌原観音堂・嬬恋郷土資料館を紹介させていただきましたが、いま嬬恋村と長野原町は、日本ジオパークの認定に向けて、たいへんがんばっているところです。
浅間山とともに未来へ
 と題されたパンフレットを開きますと、
この地には、大地が紡いできた物語がある
 として、とても簡潔に浅間山の歴史、人々との関りが述べられています。
 そして、
  浅間山北麓ジオパーク構想は、人々と大地が交わり学び合う、
    そんな場所を提供していきます
と、ジオパーク活動でめざす方向を高らかに宣言しています。
浅間山と人々との関りがわかりやすく整理されていて、浅間山北麓ジオパーク構想が日本ジオパークに認定されれば、火山と私たちの関わりを考え、どのようにつきあえばよいかなどを学ぶ場として、とてもすばらしいジオパークになることでしょう。
 浅間山北麓ジオパーク構想が、日本ジオパークに認定される日を楽しみにしているところです。
 がんばれ!!! 
浅間山北麓ジオパーク構想

2016年5月21日土曜日

天明3年浅間焼け

鎌原観音堂・嬬恋郷土資料館  2016.5.20(金)

嬬恋村の鎌原(かんばら)観音堂・嬬恋郷土資料館に行ってきました。
天明3年(1783)の浅間山大噴火のとき、土石流れで大きな被害を受けた鎌原村(当時)にあって、この観音堂に逃げることができた人々は助かり、逃げ遅れた多くの村人が犠牲になりました。
この大きな被害のあと、鎌原村は生き残った村人によって、奇跡ともいえる復興をなしとげました。
いまでも地元の方々によって、亡くなったご先祖様の慰霊が行われるとともに、大きな被害があった「天明3年浅間焼け」を語り継いでいます。
鎌原観音堂の近くにある嬬恋郷土資料館です。
この資料館には、土石なだれで埋没した住宅などから見つかった陶磁器などの生活用品のほか、いろいろな古文書類も展示されています。
資料館内は、撮影禁止になっていますので、資料館のようすをパンフレットから引用させていただきました。
資料館から延命寺跡に向かう途中で見た鎌原地区です。
天明3年(1783)の浅間山大噴火のあと、農地の開墾をはじめ、家を建てて、一から生活をやりなおした先人のご苦労は、いかばかりのものであったかと、胸にこみあげてくる光景です。
資料館から延命寺跡に向かう途中に咲いていたアヤメです。

多くの火山がある日本で暮らす私たちにとって、天明3年の浅間山大噴火は、防災対策、復興対策などについて、さまざまなことを私たちに伝えているといえるかもしれません。

2016年5月18日水曜日

地道にこつこつ

といった感じがします -安中市-

新聞報道を読む限りですが、安中市は地道にこつこつと、とてもがんばっているように思います。
2016.5.18(水) 上毛新聞
安中市では、いろいろなことを一つひとつ着実に進めていこうという考えで、事業を展開しているように感じます。

以前、このブログ記事(↓)

観光戦略一元化-安中・みなかみ・下仁田  日本版DMO
http://geogunma.blogspot.jp/2016/01/blog-post.html

で、安中市・みなかみ町・下仁田町の取り組みを紹介しましたが、新聞報道で読む限りでは、安中市がいちばん着実に進めているような印象を受けています。
2016.5.16(月) 上毛新聞
 市民の郷土愛の育成、市民ガイドの登録促進といった考えでの「安中学」の立ち上げは、たいへんすばらしいことだと思います。
よそから来られる方々に対して、ふるさとを愛している人々が〝熱烈歓迎〟することによって、その土地のよさ、その土地に住む人々のよさが伝わるものだと私は思っています。
たんに歴史などの知識を述べるガイドでなく、ふるさとへの熱い思いを胸に秘めて、とつとつとした説明であったとしても一生懸命に案内するガイドであれば、それはなにものにも代えがたい〝観光大使〟になるはずです。
安中市外に居住していても参加できるとのことですので、ぜひとも参加してみたいものだと思っています。
このほか、安中市では、いろいろな事業を行っています。
たとえば、つぎの事業です。
安中市のHPから転載
 「私だけが知っている安中の"魅力"百選」は、珍百景的なものなどを募集するというもので、たいへんおもしろいものではないかと思います。
もともと安中市といえば、中山道の沿線に位置していて、歴史上の人物などがたくさん往来したことでもよく知られています。
皇女和宮様も安中を通って、江戸に向かいました。
なんといっても有名なのは、碓氷の関所ですが、このほかにも有名なものがいっぱいある安中市は、観光開発のポテンシャルの高さといったことを考えるとき、とてもすばらしい可能性を有しているといってよいでしょう。

安中市には、たくさんの財産を地道にこつこつ磨き上げて、これから先、さらにすばらしい安中市にしていってほしいと思っているところです。

2016年5月17日火曜日

ヤベオオツノジカ:群馬県の「化石」

県 の 石  日本地質学会

県の石の認定については、2015.5.11(水)の新聞各紙で大きく報じられました。
2016.5.11(水) 上毛新聞
日本地質学会による「県の石」について、詳しくはこちら(↓)をご覧ください。

日本地質学会HP 
http://www.geosociety.jp/

きょうは、ヤベオオツノジカの化石に関する私の子どものときの思い出をまじえて、ヤベオオツノジカの化石に関係する場所をご案内したいと思います。

つぎの一覧は、富岡市のHPから引用させていただいたものです。
天記=群馬県指定天然記念物
① 富岡市立美術博物館
富岡市立美術博物館に化石骨、鑑定書、出土記録が寄託されていて、こちらで見ることができます。
富岡市上黒岩にある富岡市立美術博物館は、ヤベオオツノジカの化石が発見された場所の近くに建設されました。
ヤベオオツノジカの化石が県の石-化石-として、日本地質学会に認定されることになるとは、ここに美術博物館を建設するとき、だれもが予想していなかった-県の石を認定するというもの、そのものがありませんでした-と思うのですが、このようなことになり、すばらしい場所に建設した、ということになるかもしれません。

② 群馬県立自然史博物館
富岡市上黒岩にある群馬県立自然史博物館も、ヤベオオツノジカの化石が発見された場所の近くにあります。
富岡市立美術博物館と群馬県立自然史博物館は、もみじ平総合公園内にあって、いわばお隣さんといった位置につくられています。
このふたつの施設で、じっくりヤベオオツノジカの化石、実測鑑定図などを見ていただきたいものです。
群馬県立自然史博物館には、ヤベオオツノジカのほか鶏冠石、鬼押出し溶岩(これは映像)も見ることができます。
群馬県立自然史博物館に展示されている実測鑑定図(複製)です。
この鑑定図は、江戸時代につくられたもので、富岡市立美術博物館に寄託するまで、原本は富岡市上黒岩の遍照寺にありました。

③ 遍照寺(へんしょうじ)
大日尊と遍照寺です。
私が子どものときは、遍照寺の本堂で虫干しをするときや御開帳などのとき、鑑定図などを見せていただけました。
小学校に入るかどうかといった子どものとき、自由に本堂に上がって、虫干しをしている鑑定図を眺めていることができたのですから、いま振り返ってみると、まことに贅沢なことであったと思います。
ときどきは、研究されている方が遍照寺に来られ、そういった方々と御住職が話されいるのを本堂の階段に座って、聞いていたものでした。
もちろん小さい子どもにわかる内容ではありませんが、まさに門前の小僧的な状態であったことと親切な御住職のおかげで、すこしずつ理解できるようになってきました。
このような体験も化石好きになっていった、ひとつのもとになっているかもしれないと思うときがあります。


④ 出土記念碑 
たいへん残念ですが、画像が見つからず、ここで紹介することはできませんが、化石が発見された1797(寛政9)年の翌年、1798(寛政10)年に建立された石宮です。
※ 出土記念碑の近くには、駐車場がなかったと思います。
いまは駐車場が整備されたかどうかわかりませんが、
私が以前に行ったときは、駐車場がありませんでしたので、
近くのお宅にお願いして、車を停めさせていただきました。


⑤ 蛇宮神社
いまは富岡市立美術博物館に化石を寄託していますので、こちらの神社で見せていただくことはできませんが、かつては蛇宮神社で見せていただくことができました。
何度か蛇宮神社で化石を見せていただきましたが、やはり本物は迫力があるなと思ったものでした。

以前には、このようなコース(↓)を紹介しました。

48日は大日尊例祭(富岡市上黒岩)です-乗って残そう!上信電鉄
上信電鉄沿線社寺シリーズ【第2回】
http://geogunma.blogspot.jp/2015/04/48.html

ヤベオオツノジカが発見された場所-出土記念碑-、
すばらしい鑑定図などが見られる博物館、
これらを大切に守ってきた遍照寺や蛇宮神社に
お出かけになってみませんか。