2017年9月4日月曜日

おろかもの之碑

「戦争、いやだ」

おろかもの之碑は、群馬県中之条町の林昌寺の山門わきに立てられています。
このような石碑がよそにあるのか知りませんが、私が知っているのは林昌寺のものだけです。
とても珍しい石碑であると思います。
林昌寺の説明板には、
 戦争協力によって公職追放になった人たち
が立てた碑であると紹介されています。
昨年の大河ドラマは、真田一族の物語「真田丸」でしたが、この林昌寺は真田ゆかりの寺として、たいへん有名ですので、ご存じの方も多いかと思います。
おろかもの之碑は、林昌寺の山門わきにありますので、お出かけになったときには、ぜひご覧になってみてください。
このブログの「戦争、いやだ」は、先日、NHKのETV特集「青春は戦争の消耗品ではない」で、映画監督の大林宜彦さんがおっしゃったことを引用させていただきました。
おろかもの之碑の裏には、この碑を立てた〝おろかもの〟であった皆さんが刻まれています。
この石碑を建てられた皆さんは、お国のためにと一生懸命、戦時中、国に協力された方々であったと思うのです。
日本が戦争に敗けたがために、こういった石碑を立てて、自分の人生を反省することになってしまったわけで、ある意味ではお気の毒な方々ということになります。

戦争をしたって、いいことなんかないんだ、と私は思うのです。

おそらく、おろかもの之碑を立てた皆さんは、
 戦争なんて、いやなこった!
と、戦後の暮らしのなかで、つよく思ったことでしょう。
それは、ご自身が戦争したいと思っていたわけでないだろうから・・・と考えているからです。

いまの時代、多くの皆さんに見ていただきたい石碑です。

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